EmDashでサイトを作り直しました。

これまでOracle Always Free(無料VPS枠)を活用し、WordPressでブログを運営してきたのですが、先日の大改修を機に、サイトを完全に新調しました。

移行先として選んだのは、cloudflareが関わっているAstroベースの新興オープンソースCMS「EmDash(エムダッシュ)」です。

実際に移行してみて、「これは次世代の個人ブログ最強ツールになる」と確信したので、なぜWordPressをやめたのか、そしてEmDashの何が素晴らしいのかをレビューします。

概要

https://github.com/emdash-cms/emdash

■ EmDashとは? 「EmDash」は、2026年4月にCloudflareによって発表された、フルスタックTypeScript製の次世代オープンソースCMS(MITライセンス)です。公式に「WordPressの精神的後継者(the spiritual successor to WordPress)」と謳われており、世界中で広く使われているWordPressの操作性や拡張性を引き継ぎつつ、現代のモダンなWeb技術で完全に再構築されています。

■ 開発の背景と目的 世界のWebサイトの多くがWordPressで構築されていますが、一方でプラグインの脆弱性やセキュリティリスク、メンテナンスの手間が常に課題となっています。EmDashはこれらの課題を根本から解決するため、WordPressのコードを一切使わず、強固なセキュリティと高いパフォーマンスを持つサーバーレスアーキテクチャとして誕生しました。

【主な特徴・注目ポイント(箇条書き用)】

  1. Astro 6.0 & TypeScriptベース フロントエンドには、爆速なパフォーマンスとコンテンツ駆動型サイトに最適なWebフレームワーク「Astro」を採用しています。型安全なTypeScriptで記述されているため、開発者にとって非常に扱いやすい設計です。
  2. Cloudflareのエコシステムをフル活用(圧倒的な低コスト) Cloudflare Workers(サーバーレス実行環境)、D1(データベース)、R2(ストレージ)のスタックで動作します。リクエストごとに即座に起動・破棄される「Dynamic Worker」という安全な仕組みでプラグインを実行するため、セキュリティが非常に高く、Cloudflareの無料枠内での運用も狙える高いコストパフォーマンスを誇ります。
  3. WordPressライクな親しみやすいUI & 移行の手軽さ 管理画面のUIはWordPressに非常に似ており、既存のWordPressユーザーなら直感的に操作できます。また、WordPressからエクスポートしたWXRファイルを数分でインポートできる仕組みも備わっています。
  4. AIエージェントを見据えた「AIネイティブ」な設計 「AIエージェントによってプログラム的に管理されること」を意識して設計されており、今後のAI時代における自動化や開発支援ツールとの高い連携性が期待されています。

なぜWordPressとVPSをやめたのか?

一番大きな理由は、「サーバー管理が非常にめんどくさくなったから」です。

無料VPSでのWordPress運用は高コスパですが、その裏では常に以下のストレスがつきまとっていました。

  • セキュリティ対策の限界:プラグインの脆弱性情報を常に追っていないと、万が一マルウェア化された時の対処が死ぬほど面倒。
  • ダッシュボードの肥大化:色々なプラグインを入れるうちに管理画面がぐちゃぐちゃになり、動作も重くなる。
  • 泥沼のトラブルシューティング:何かが原因で動かなくなった時、下手に弄ると逆に状況が悪化して頭に来ることが増えた。

そんな時に出会ったのが、GitHubで突如現れた「EmDash」でした。 「WordPressの乗り換え先(精神的後継)」として設計されており、インフラのバックボーンにCloudflareが深く絡んでいるプロジェクトだったため、圧倒的な安心感を感じて移行を決意しました。

実際に使ってみて:Cursor(AI)との親和性がヤバすぎる

EmDashはGitHub上でコードを管理するスタイルなのですが、実際に触って一番驚いたのはAIツールとの相性の良さです。

私は今回、AIコードエディタの「Cursor」を初めて利用したのですが、EmDash自体が「AIエージェントがプログラムから操作・カスタマイズしやすいように最初から設計されている」ため、カスタマイズが驚くほどスムーズに進みました。

AI連携ツールに不慣れな私でも簡単に扱うことができ、結果として以下のような理想のサイトが爆速で出来上がりました。

  • サーバー管理が一切不要(Serverless)でCloudflareにお任せできる!!
  • ページ遷移が文字通り「爆速」で高速なサイト
  • 個人利用でしか利用していませんが安定感がすごい

プロジェクト自体はまだプレビュー(ベータ版)の段階なので、万人におすすめはできませんが、今のところ目立ったバグも少なく、私はすでに本番環境(プロダクション)でガシガシ利用しています。また、ログイン認証がパスワードではなく「パスキー(Passkeys)」標準なのも、パスワード漏洩リスクがなくて最高に安心です。

「次世代の個人ブログ最強ツール」になり得る理由

ドメイン代以外は「完全無料」で運用可能

Cloudflare Workers / D1 / R2の無料枠を活用して動くため、個人ブログレベルのアクセス数や規模感であれば、維持費はドメイン代以外1円もかかりません。 サーバー代を気にせず、世界最高峰のCDN(Cloudflare)の恩恵を受けられるのは、個人ブロガーにとって最強の要素です。

セキュリティ対策がほぼ不要

WordPressから移行して何より感動しているのが、セキュリティ対策がほぼ不要という点です。

もちろん最初に「パスキー(Passkeys)」の設定だけは行う必要がありますが、それさえ済ませてしまえば、以下のような従来の苦労から完全に解放されます。

  • ブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)への対処が不要
  • 面倒なセキュリティプラグインの導入・管理が不要
  • 漏洩が怖いログインパスワードの管理自体が不要

デバイスの生体認証(指紋や顔認証)やパスワードマネージャーと強固に紐づくパスキー認証だからこそ実現できる、「簡単・安心・安全」の最強仕様。個人ブロガーが一番欲しかったセキュリティの形が、最初から完成しています。

WordPressテーマの移植が進んでいるという噂も

現時点で、国内外のテーマ開発企業が「これまでWordPress向けに出していたテーマをEmDash用に書き換えてテストしている」という噂を耳にするレベルで注目されています。今後、エコシステムが成熟するにつれて、WordPress並みに使い勝手が良くなっていく未来が見えます。

記事執筆画面の使い心地

WordPressのように(無駄に)多機能ではありませんが、基本は「Markdownで文章を書いて公開するだけ」。ノイズのない、非常にシンプルで使い勝手のいいエディタに仕上がっています。

⚠️ 注意点:プラグイン周りの仕様について

唯一のデメリット(あるいは注意点)として、EmDashでプラグイン機能(Dynamic Workersなど)を利用する際には、Cloudflareの有料プランを契約する必要がある点が挙げられます。

しかし、Cloudflareという会社は非常に太っ腹です。以前は無料枠のなかった「R2ストレージ」を、後から10GBまで無料枠として開放した過去の歴史もあります。今後、コミュニティの拡大に合わせて無料枠の範囲がどう変化していくか、動向を要チェックですね。

正直、以前Wordpressで利用していたプラグインを精査してみたら、ほとんどがセキュリティ周りのプラグインばかりだったので今はプラグイン機能は全く使っていません。

まとめ:実験場としても、実用としても最高

現状、私の環境(複数のデバイスで検証)では全く問題なく、非常に満足して動作しています。

まだ荒削りな部分はありますが、「WordPressの管理画面の重さに絶望している人」「モダンな技術(Astro/Cloudflare)に触れたい人」にとって、EmDashは間違いなく最高の選択肢です。

まだベータ版ですが正式公開がまちどうしいです

当サイトは広告を一切表示せず、純粋に記事を楽しんでいただけるよう自費で運営しています。
もしこの記事が役に立ち、活動を応援したいと思っていただけたら、下記のボタンよりサポートをいただけると大変励みになります。

Blueskyで最新記事をチェック RSSで購読